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このAdvent Calendarには「VR・メタバース教育」というタイトルをつけていますが、ここで言うところのでの「教育」の意味について説明します。あくまで「VR教育」を議論するためのもので、必ずしも教育学などで定義するものと同じではないのでご注意ください。

さて、一般に紹介される「VR教育」の事例を見ていると、以下のようなものが多いです。

https://www.youtube.com/watch?v=eFctF83nmJ8

これは、GE HealthcareのCTを使った撮像について学ぶためのVRコンテンツです。実際のCT機械に近い形で学べるので、とても有用です。しかし、この動画のタイトルが”GE Healthcare - Transforming radiography training”となっているように、これは”training”、つまり「訓練」なんですね。

では、「訓練」は「教育」と何が違うんでしょうか。ある論文(Moore, John W. "Education versus training." Journal of Chemical Education 75.2 (1998): 135)から引用します。

“Training to me means a narrowly focused program that leads to high proficiency in a specific skill. It prepares a student for one particular job or activity but provides neither broad perspective nor flexibility of approach. On the other hand, education enables students to see the forest and the trees. It encourages general approaches to problem solving and inculcates ways of thinking that are productive, effective, and rewarding. An education prepares a student to deal with and solve a broad range of problems, and to choose which problems are important and which are not.”

Google翻訳は以下の通り

「私にとってのトレーニングとは、特定のスキルの高い習熟度につながる、焦点を絞り込んだプログラムを意味します。 それは学生に 1 つの特定の仕事や活動の準備をさせますが、アプローチの広い視野も柔軟性も提供しません。 一方、教育は学生に森と木を見ることを可能にします。 問題解決への一般的なアプローチを奨励し、生産的で効果的でやりがいのある考え方を教え込みます。 教育は、生徒が幅広い問題に対処して解決し、どの問題が重要でどれが重要でないかを選択する準備をします。」

このように、「訓練」とは特定スキルの習熟度を上げるために行うもの、それに対して「教育」とは、より幅広い、問題解決のための考え方を教えるために行うものです。企業では「訓練」の方が重視されるかもしれませんが、学校では(医学部など職業訓練の色彩が強い分野を除き)「教育」の比重が高くなります。