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国際大学の豊福晋平先生は、学校現場におけるICT活用について「教具と文具」という考え方を述べていらっしゃいます。

https://edupedia.jp/archives/26556#3 ICT文具論の発想の原点とは

https://edupedia.jp/archives/26556#3 ICT文具論の発想の原点とは

教具とは先生が生徒を教えるときに使うもの、たとえば黒板や大型ディスプレイなどです。それに対して、文具とは鉛筆やノートのように、生徒一人一人が持っていて、本人が自由に活用するものです。日本の学校におけるICTにおいては、どうしても先生主導型の教具的な利用が多く、生徒に利用を任せる文具的な利用が十分でない、というのが豊福先生のお話です。

これとは少し文脈が異なりますが、VRを用いる教育においても「文具」「教具」という考え方が重要です。

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多くの場合、VRを用いる教育では生徒にHMDを配り、VR体験を提供します。この場合、生徒一人一人がHMDを利用するので「文具」的な使い方であると言えるでしょう。これがVR教育の基本的な形であることは当然ですが、多くのHMDが必要になるため学校への導入はなかなか難しいという課題があります。

一方「教具」的な使い方は、先生がHMDを用いてバーチャル空間に入って、そこから授業を学生の端末(スマホやPCなど)配信するなどがあります。この場合、HMDは先生の分だけ用意する必要があるため手軽に始めることが出来る利点があります。また、VRに慣れていない先生が多い現状では、まず先生がVRを活用する形で導入することで、HMDの使い方、VRアプリケーションの作り方などを学んでいただくことができます。そういった形でVRに慣れた後に生徒向けにVRを導入することで、現場へのVRの導入がスムーズにいくことが期待されます。

私は、コロナ感染症が拡大して授業がオンライン化された時、積極的にVRを「教具」として活用しました。Virtual Presentation SpaceというVRアプリを開発し、バーチャル空間からアバターを使ってGoogle Meet内でライブ授業ができるようにしたのです。

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